ママたちの100のギモン Q&A      答えてくださった助産師さん:岩佐寛子、中園美智代、中西貴子
発達のギモン 発達のギモン  
 からだの成長  こころの成長  あそび・教育・しつけ  予防接種 


 
からだの成長
Q.首がすわっているかどうかよくわかりません。(4か月男の子)

 赤ちゃんの首がちゃんとすわっているかどうかが気になっています。

 

A.からだを持ち上げたときに頭がいっしょについてくれば首がすわっています。

 座っているママの膝の上に赤ちゃんを縦抱きにして座らせ、軽く前後左右に体を傾けてみてください。頭がカクンカクンとせずに、垂直に保てれば、首はすわっていると考えられます。また、首がすわった赤ちゃんは、自由に左右に頭を動かすことができるようになります。
もう一つの確認方法は、赤ちゃんを仰向けに寝かせ、赤ちゃんのお顔を見て、目と目を合わせたら、横になった状態から赤ちゃん両腕を持って、ゆっくり持ち上げます。首がすわっている赤ちゃんは、首がカクッとならずにあがってきます。次にゆっくり降ろすときにも、カクンと頭が落ちてしまうことがなければ、首はほぼすわっていると考えてよいでしょう。ただし、首がすわっても筋力が追いつかないうちは、ちょっと力が抜けたときにはグラッといきます。
首がすわっているというのは、背骨がS字のカーブを描いているということです。そうすると、縦抱きやおんぶも大丈夫です。(岩佐、中西)

Q.5か月で10キロ。体重が増えすぎですか。(5か月女の子)

 もうすぐ6か月になりますが、もう10kgを超えて、成長曲線をオーバーしています。完全母乳でよくおっぱいを飲むのですが、この体重で大丈夫でしょうか。母乳で気をつけることがあれば教えてください。

 

A.授乳時間が15分くらいならちょうどいいと思います。

 立派に育てられていていいと思います。もしミルクを足していらっしゃるなら、ミルクをやめるというアドバイスをしたいな、と思ったのですが、完全母乳ですものね。ママのおっぱいが出過ぎて、赤ちゃんもドンドン飲むということはよくあります。授乳時間を短めに区切るというのもひとつの手です。今、一回の授乳、両方で15分くらいということですので、長すぎる時間ではなくちょうどいいと思います。例えば、30分ぐらいだらだらあげている、という時があれば、15分くらいで「じゃあ、おしまい」と区切っていただくのもいいと思います。(岩佐)

Q.寝返りがまだできません。(6か月女の子)

 寝返りの目安はどのぐらいですか。

 

A.寝返りをおすわりの前にうたなくても大丈夫です。

 最近は寝返りをうたないで、おすわりにいく子もいるそうです。昔は首がすわって、寝返りうって、おすわりして、ハイハイをする、という順番が比較的多かったのですが、今は意外と寝返りをうたずに、すぐおすわりにいく子もいるんです。

 寝返りの練習としては、
1 座布団のふちに赤ちゃんを置いて、段差をつけてあげ、
2 赤ちゃんの体を支えながらちょっと体をひねります。
3 座布団の段差の助けを借りてコロリンと寝返りに成功することがあります。
「寝返りってこうしてやるんだ」と習得するとおすわりするまでにできたりするんです。寝返りをうたずに座る子もいますので、執着しなくても大丈夫です。寝転がらせて、特訓ではなく、遊びのなかでやってあげてください。(岩佐)

Q.歯ぎしりをするのと、下あごを前に出すのが気になります。(8か月女の子)

 あごを前に出したり横に出したり喜んでやっているので、クセになって受け口になるのではないかと心配です。眠いときによくやっています。歯がためはすぐに出してしまいます。歯ぎしりもすごいです。

 

A.言い聞かせと歯がための利用を。

 「それをやると歯の並びが悪くなるからやめようね」と言葉を添えていくのは、「ダメなことなんだ」とわかるのでよいと思います。あまり頻繁だと、確かに歯並びにも関係してきます。
 カミカミする歯がためはあまり使ってくれないようですが、ゴム製とか木製などありますから、試してみて使えるものがあったら使ってみるとよいと思います。ずっとやっているわけではなく、一時的なものだとは思いますが、とにかく「やっていないときのお顔のほうがかわいいな」というような、逆アプローチをしていくしかないと思います。(岩佐)

Q.歯がかゆいのか、ママのほっぺたなどを噛んできます。(8か月女の子)

 

 

A.鼻をつまんでやめさせてください。

 人の顔や体を噛むのは、お友だちも噛むようになることがあるのでやめさせた方がいいと思います。「噛んだら痛いからやめてね」と言って、鼻をつまむと離します。気持ちのどこかで許しているからパパを噛んだりママを噛んだりするのですが、子どもによってはお友だちにもしてしまいます。「噛むならこれを噛んでね」と、歯がためを渡しましょう。(岩佐)

Q.寝返りをうたずにおすわりをしています。(7か月女の子)

 寝返りの練習をしているのですが、なかなかしません。うつぶせになるのがイヤなようです。

 

A.そのうちできるようになるので大丈夫です。

 今、そういう子は多くて、それはそれでかまわないです。座るのは腹直筋や背筋をうまく使って座れるのですが、寝返りは腹斜筋をうまく使わないとできないので、違う筋肉を使う運動になります。そのうち自然にできるようになります。(岩佐)

Q.体重が少なめですが大丈夫ですか。大丈夫ですか。(8か月女の子)

 8か月で体重が6.5キロです。少ないですが、離乳食も食べていて、母乳も4時間間隔で飲んでいます。体重を増やす方法はありますか。

 

A.離乳食のあとに母乳も飲ませてみましょう。

 離乳食も食べていて、母乳も4時間間隔で飲んでいるということですから大丈夫です。きっとスリムな体質なんでしょう。もう少し増やしたいというのであれば、離乳食のあとにも母乳を飲ませて、回数を多くするといいと思います。離乳食で体重が増える子も多いです。(岩佐)

Q.おすわりができないんです。(8か月女の子)

 

 

A.ひざを曲げることを覚えると安定します。

 自然にできるようになりますが、おすわりしたいのに安定しなくてひっくりかえってしまうのはかわいそうなので、ちょっとサポートしてあげてもいいですね。
 おすわりのときに足が伸びてしまう子の場合には、安定をとるためにひざを曲げることを覚えると安定します。足をもって屈伸運動をしてあげたりして、ひざを曲げることを覚えさせてあげてください。(岩佐)

 
こころの成長
Q.バイバイなど、真似しないのが心配です。(11か月女の子)

 11か月ですが、早産だったので、修正月齢は9か月です。「バイバイ」「ちょうだい」などの真似を全然しないんです。唯一できていた「いただきます」もだいぶ忘れてしまったようで、できなくなりました。同じ月齢の子を見ていると、できているので、ちょっと心配になっています。体は標準の大きさで、運動機能はつかまり立ちくらいです。健診などで「修正で考えなくていい」と言われたので、余計心配になっています。

 

A.急がずに長い目で見てあげてください。

 しっかり大きく育って、ママは上手に育てましたね。順調に発達していますね。早産で生まれた赤ちゃんの成長は、修正月齢でいいと言いますよね。修正月齢9か月で「いただきます」ができて、私は「すごーい」と思いました。ママが見本を見せながら、徐々にやっていくのがいいと思います。上手にできたときには、「そうやってやるんだよねえー」と言ってあげます。
 ちゃんとママと赤ちゃんの目が合って、その反応を返してくれていますので、大丈夫です。焦らずにやってください。いっぱい教えていこうとすると赤ちゃんは無理なんですって。忘れていくものなんだそうですよ。ですから、ひとつ決めてやってみてもいいかもしれませんね。パパを送り出すときに、「パパ、バイバイ」というように。急がずに長い目で見ていただいたらいいかなと思うんです。(岩佐)

 
あそび・教育・しつけ
Q.キーキーと高い声をあげて困っています。(5か月男の子)

 5か月の男の子です。最近、「キーキー」と奇声がひどいんです。朝起きて、興奮しているときによく出します。マンションですが窓を開けていると、こだまのように響くので、元気なのはいいのですが、いつ頃おさまるのでしょうか。さらにヒートアップしないか、困っています。

 

A.お子さんは奇声を楽しんでいるんです。

 すごくいい声が出るんですね。奇声を上げることで、自分の声にも反応し、それに対する周囲の反応にもお子さんは喜んでいるんですよ。しばらくは出し続けると思います。親の反応が必要ですから、「キーキー」がすごく気になるママは、「キーキー」に対してあまり反応を示さないんです。「キーキー」が好きなママは「いい声出るねえ」と関わってあげれば、どんどんヒートアップしていきます。
 「あんまり好きではない」と思うのでしたら、少し引きぎみにします。「キーキー」じゃない声の時に、「いい声出しているね」と言ってあげる。お子さんは「ママはこの声にすごく安心するんだ」ということがわかっていって、落ち着いていきます。
 「キーキー」に対して「キーキー」で応えるパパがいると、楽しんでいるので互いにどんどんエスカレートしていきます。かんしゃくを起こして奇声を発しているわけではないそうです。(岩佐)

Q.知育玩具を買いそろえたが、遊んでくれません。(9か月女の子)

 知育玩具を買ったのですが、子どもはぜんぜん遊びません。遊び方がわからないのかも。どうしたら遊ぶようになりますか。

 

A.ママやパパが楽しそうにしていると、赤ちゃんも興味を示します。

 赤ちゃんは興味のあるものに手が伸びるものです。ママやパパが楽しそうにしていると、赤ちゃんも喜んで遊びたがると思います。そのおもちゃで遊ばせたいのなら、ママ自身がそのおもちゃで遊んでみせて、赤ちゃんを誘いこみ、そこから楽しい時間を作ることもひとつです。でも、無理強いはせずに、興味を持ったもので遊ばせてあげることが大事ですね。(岩佐)

Q.お風呂などで自分の性器をずっと触っています。どう教えていけばよいですか。(9か月男の子)

 お風呂で、自分のおちんちんをずっと触っています。男の子にはよくあることだと聞いたので、普通のことなのかと思うのですが、最近、パパとお風呂に入ると、パパのも触ります。パパから「どうしたらいいんだろう」と言われます。いっしょに入っている私とではないので、どう言ったらいいのでしょうか。
 今は「大事だから触らないで、キレイにしておくよ」と言っています。これから先どういうふうに教えていってあげたらいいのでしょうか。タイミングもわからずどうしようかと思っています。

 

A.気を紛らわすことが大事です。

 ぶら下がっているものに興味をもつのはよくあることですね。おっぱいもひっぱったりしますものね。その流れでおちんちんもパパのものを引っぱるのだと思うんです。ぜひパパにやってほしいのは、「それは引っぱるものじゃないんだよ。大事、大事。触らないんだよ」と言って欲しいと思います。ご本人のを触ることについては、ママがやっていらっしゃるように、「キレイな手で触るんだよ」とやって欲しいと思います。
 何よりも気を紛らわすことが大事です。ずっと触っていると自慰行為につながることも多いので、触り出したら手を使って遊ぶ。ブロックなどに興味をもたせると、そっちの方が楽しいからそっちを向くようになります。やみくもに「ダメよ、ダメよ」とやると、意外と執着する子もいます。「これで遊ぶ?」という感じがいいと思います。
 ママの胸を引っぱったときも言ってください。「おっぱいは引っぱるものじゃないよ。あなたのご飯が出る大事なところだよね。大事、大事。だからやさしくして」と言います。大事なものには優しくしなければいけないとわかるようになります。それがのちのちにつながっていくと思います。(岩佐)

 

A.これからの性教育の始まりになると思います。

 大事なものとして話をしていけばいいですよね。(中園)

Q.頭をごんごんと振ります。何か意味はあるのですか。(6か月女の子)

 

 

A.ただ動かしたいのだと思います。

 幼稚園くらいの子でも、子どもは頭を何かに押しつけるのが好きですよね。頭を振って、ふわふわとなるのが好きなのかもしれません。それだけ自由に動かせるようになったということですね。自分の意思で動かしている分には心配ありません。(岩佐)

 

Q.ワクチンの同時接種の注意点があれば教えてください。(5か月の男の子、他)

 予防接種の同時接種について質問です。ヒブ(インフルエンザ菌b型)ワクチンと肺炎球菌ワクチンと4種混合ワクチンをいっしょに受けても大丈夫でしょうか。スケジュールの都合もあり、一度に済ませたいと思っていますが、一度に4~5種類の接種を受けると、それだけ赤ちゃんの体にとって負担がかかるのでしょうか。
また、副反応の面などで、同時接種しない方がよい組み合わせというのがあれば、教えてください。(5か月男の子、他)

 

A.同時接種による効果や安全性の問題はありません。

 予防接種の同時接種はまったく問題ありません。世界では20年以上前から行われており、同時接種は世界の常識になっています。日本でもヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンなどの重要なワクチン接種ができるようになりましたが、これらは複数回の接種が必要であり、必要な回数を適切な時期に接種するためには、同時接種が効率的で有効なのです。(つだ小児科クリニック院長 津田正彦)

日本小児科学会のホームページ(http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_1101182.pdf)にも書かれていますが、接種の本数に原則制限はありません。予防効果も変わりなく、副反応が増えることもありません。唯一、同時接種がすすめられないのは、黄熱病とコレラのワクチンのみです。それ以外では生ワクチンでも不活化ワクチンでもまったく関係ありません。
 同時接種をすることにより、
1 早期に赤ちゃんを病気から守ることができる 
2 ご家族の負担が減る(受診回数が減り、スケジュールが楽になるなど)
3 医師の負担が減る 
などの利点があげられます。
 当院では最高7本まで接種したことがありますが、4~5本は通常の本数です。5回受診して毎回痛い思いをして泣くよりは、1回で済ませてしまうほうが、子どもにとっても負担が少ないと考えることもできるのではないでしょうか。(つだ小児科クリニック院長 津田正彦)

Q.任意接種も受ける必要がありますか。(2か月女の子、他)

 予防接種の種類がたくさんあり、任意接種のものを、どこまで優先的に受けたらよいのかわかりません。早い時期から受けられるロタウイルスは接種しました。B型肝炎も受けた方がいいでしょうか。将来的には、水痘、おたふくかぜ、インフルエンザなどもあります。(2か月女の子、他)

 

A.任意接種も大切なものばかりです。

 今回、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頚癌ワクチンの定期化の際、厚労省の予防接種部会では水痘、おたふく、成人用肺炎球菌、B型肝炎の4つも含めて定期化を申請しましたが、見送りになりました。(B型肝炎については、日本小児科学会からも早期定期化の要望書が出されています。)
 これらのワクチンも数年以内に定期化となると言われています。もちろん、アメリカではすでに定期化されています。任意接種のワクチンは、予防接種法に位置づけられていない接種ですが、子どもの健康を守るために大切なものばかりです。スケジュールを調整し、できれば接種してほしいと思います。
 おすすめのスケジュールはVPDの会(NPO法人「VPDを知って子どもを守ろうの会」)のものです。
 生後2か月をワクチンデビューとしてください。水痘、おたふくは1歳からとなります。(つだ小児科クリニック院長 津田正彦)

*日本小児科学会の同時接種への考え方、VPDの会の予防接種スケジュールは、つだ小児科クリニックのホームページのQ&Aにもリンクがあります→http://www.tsudashonika.com/

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