ママたちの100のギモン Q&A      答えてくださった助産師さん:岩佐寛子、中園美智代、中西貴子
授乳のギモン  授乳のギモン

 母乳のなやみ  授乳回数  授乳スタイル  

 吐きもどし おっぱいトラブル 卒乳 そのほか



 
母乳のなやみ
Q.母乳以外、受けつけません。(3か月男の子)

 母乳以外、白湯も人工乳も受けつけず、哺乳瓶でもスプーンでも飲んでくれません。月齢によって母乳以外を受けつけなくなるのでしょうか。

 

A.カップをちょっと傾けて飲ませてみましょう。

 飲めないなら飲ませなくてもいいと思います。無理せず、母乳を満喫させてあげてください。
ただ、どなたかに預けて出かけるとか、どうしても飲ませる必要がある場合には、哺乳瓶が難しかったら、カップを使ってみるといいと思います。お口にあててちょっと傾けるような感じで試してみてください。(岩佐)

Q.母乳が足りない気がします。(3か月女の子)

 最近、母乳が足りないのではと感じています。今、3か月でほぼ母乳です。最近飲み終わってもぐずるようになりました。足りないかどうかの判断がわからないです。
 ミルクを足すとますます出なくなると聞きましたが、母乳でがんばった方がいいでしょうか。預けたいからミルクにしたいんですが、他のママから「ちょっとミルクを足しただけで、母乳が出なくなった」、「ミルクしか飲まなくなった」と聞いたので、どうしようかなと思っています。体重は3.2キロで産まれ、もうすぐ4か月で6キロ半です。

 

A.ミルクを飲ませてあげて大丈夫です。ミルクが原因でおっぱいが出なくなることはありません。

 心配になったんですね。おっぱい飲ませた後、ミルクを飲ませたことで、お子さんが落ち着いて、ママもフっと楽になるのなら、飲ませていただいて大丈夫です。それでおっぱいが出なくなることはないんです。
 おっぱいが足りているかどうかの判断は、難しいところですよね。体重が順調に増えていればたいがい足りているんです。今、3か月で6キロ半でしたら、十分出ています。
「おっぱい出ているんだ!」と思うことでまた、おっぱいも出ます。ミルクも足したいとおっしゃったので、それで出なくなることを心配することはないです。
 ママが「足りないのかな、足りないのかな」と思い悩むと、余計おっぱいは出なくなってしまうので、「まあ、いいや。1回くらいミルク足しちゃえ」くらいの軽い気持ちをもってもいいのかな、という気がします。それで出なくなることは絶対にないです。(岩佐)

 

A.食事のバリエーションと同じと考えればいいと思います。

 食事にも、ごはん、パン、パスタなどバリエーションがあるじゃないですか。そういう風にお子さんにもバリエーションをもって、「今日、ミルクもあるけど、どう?」というような感じで、お子さんも楽しむのなら、ちょっとだけミルクを足してあげてもいいのかな、と思いますね。(中西)

Q.授乳中の母親は、食べ物で気をつけることはありますか。(5か月女の子)

  自分の食べ物の好みによって、子どもの体重が増えることはありますか。

 

A.いつも通りバランス良い食事を。

 すごく高カロリーのものを食べるママのお子さんが、大きくなるとは限らないようです。ママの食べ物とお子さんが大きくなることは関係ないそうですので、大丈夫です。食べ物の栄養は母乳になるまでに、ちゃんと選別されていく場合が多いと言われています。
 ママのおっぱいが詰まらなければいつも通り、バランス良く食べるのがいいでしょう。お腹がすくなら、もちろん食べて大丈夫です。授乳時間を10分くらいに切り上げていくと、おっぱいの出は少し抑えられて、うまくいくかもしれませんが、そこまで気を使わなくてもいいと思います。一日5,6回の授乳で赤ちゃんが大きいのは問題ないです。いいと思います(岩佐)

 

A.今は5か月なので、これから動き始めますよね。動き始めると、だんだん体がしまってくるんです。だから今のやり方でいいのではないでしょうか。

 どうしても泣き叫ぶということでなければ、おっぱいを15分から10分ぐらいに収めておいてもいいです。他に気が紛れて遊ぶことが中心になっていくのもいいですね。(中園)

Q.左右のおっぱいの大きさが違います。母乳の出方に違いはありますか。(7か月男の子)

 おっぱいの大きさがだいぶ違ってきてしまって、右側のおっぱいが小さくて、子どもがすぐ離してしまう。左のおっぱいがよく出るので、あげ過ぎていたみたいです。右が出ないのか、小さくなってしまいました。どうしていったらいいでしょうか。おっぱいマッサージに通った方がいいですか。

 

A.バランスを取っていくのがいいかと思います。

もともとおっぱいは左側に心臓がありますので、多くのお母さんが左側の方が少しよく出るんですね。右利きで左の抱っこがしやすいし、左側が出る方で、左が抱きやすい。それで左側に頼ってしまったということもあるでしょう。もともと乳腺の発達が左の方がよかったようですので、意識的に右を飲ませてあげないと、差は大きくなる気がします。
 乳腺はおっぱいをあげ終わると、シュッとしぼみます。そこで左右の大きさがほとんど変わらなくなってくることがあります。たとえば、次のお子さんのときに、右を中心に飲ませる、という形でバランスを取っていくのもいいのかなと思います。
 昔、おっぱいマッサージに長く通っていて、どうしても片方だけ大きくなっちゃった、というモデルの方がいらっしゃいました。その方は、もうモデルの仕事を途中で諦めました。そのあと、ふたり目を産んで、逆側を吸わせて、モデルに復帰しました。そういう方法もあります。
 お子さんの思いもあるので、右側の抱かれ心地が悪くてイヤ、ということもあるかもしれないし、おっぱいの大きさという点では辛いかもしれないですけれども、一時的に左右が違うという自分の思いを引っ込めるのも大事かなと思います。(中西)

Q.私が風邪をひいたときに母乳をあげて大丈夫ですか。(4か月男の子)



 

A.飲ませてあげてください。実はおっぱいは優れものなんです。

 ママが風邪をひくと、風邪をやっつけようとする抗体がママのなかでできます。おっぱいを通じて、その抗体を赤ちゃんが飲むので、同じ風邪にかかってもひどくならないんです。「風邪薬を飲んだけれど、おっぱいをあげていいですか」と聞かれることもあります。『母乳とくすりハンドブック』という本によると、風邪薬はほとんど移行しないと言われていますので、飲ませてあげて大丈夫です。ただ、赤ちゃんの前でコンコンと咳をすると、その飛沫で感染するのでマスクは必要ですね。(岩佐)

『母乳とくすりハンドブック』大分県「母乳と薬剤」研究会編2010年


 

A.ママが風邪をしっかり予防することが一番。うがいでのどの乾燥を防ぎましょう。

 風邪をひいてもおっぱいを飲ませることは問題ありません。でも、風邪をひいて赤ちゃんの世話をするのは、ママが大変ですよね。だから、ママが風邪をひかないように気をつけることが大切だと思います。
 寒い時期には、風邪のRSウイルスなどいろいろな風邪のウイルスがいっぱいいます。ウイルスが好きなのは乾燥したのどなんです。だから、のどを乾燥させないというのが大事ですね。そのためには、まずはうがい。500mlのペットボトルに塩を4.5gぐらい入れてふると、体液と同じ、しょっぱくない塩水(生理的食塩水)ができます。それを作ってママがうがいをすると、すごくいいと思います。鼻すすぎもおすすめです。なかなか難しいのですが、その塩水なら、鼻も痛くありません。鼻をすすぎ、口から出てきたものは吐き出します。息を吸うのは鼻や口ですから、ウイルスもそこから入ってきます。手洗いもすごく大事です。
 ママが元気だと、元気がおっぱいから赤ちゃんに伝わっていきます。うがいをして、ママが風邪をひかないように気をつけていただきたいなと思います。(中園)

Q.最近左のおっぱいを嫌がるようになってしまいました。(3か月男の子)

 左のおっぱいを飲ませると、最初は飲むのですが、3分もしないうちに、嫌がって泣いてしまいます。左、右とおっぱいを飲ませ、2セット目に左のおっぱいになると、本当に嫌がってしまいます。機嫌が悪いときは、最初から飲みたがりません。右は乳腺が7本くらい出ていますが、左はよく出るのが1本くらいです。

 

A.吸わないほうのおっぱいの様子を見てみましょう。

 両方のおっぱいを吸わせていかないと片乳になってしまい、吸われない方はどんどん分泌が落ちてしまいます。吸わないときは、おっぱいの調子を見てください。ずっと飲まないおっぱいが溜まっていておいしくないのか、白班といってニキビの栓のようなものができておいしくないのか、などを見てください。ご自分で搾ったときに、右は温かいおっぱいが出るのに、左は冷たいおっぱいが出るというときは、乳質が落ちているので、おっぱいケアを受けるのもひとつの手です。
 お子さんがおっぱいの出方の違いがわかるのは、賢いですね。よく出る方を好んでいるのですね。「こっちも飲んでね。こっちも飲んでくれないとママは辛いんだよ」とか、飲んでくれたときは「ありがとう。こっちも飲んでくれてうれしいわ」とプラスのことばをかけて、必ず左側から飲ませるようにしてください。(岩佐)

 
授乳回数
Q.「泣いたらおっぱい」はやめた方がいいですか。(6か月女の子)

 母乳の本に、「離乳食が始まったら、1日6回から8回に回数を減らして、泣いたらおっぱいをあげるのではなく、他の理由を探していきましょう」と書いてあり、トライしてみたのですが、けっこうよく泣きます。おっぱいをあげれば機嫌がよくなるんですけれど。まだ4時間あいていないし……と(4時間おきで6回というサイクルになるので)。
離乳食といっても、まだおかゆ4さじと、野菜1さじくらいしか与えていなくて、それを定期的にやっていこうとするとけっこう大変だなあと思っています。

 

A.回数や時間はこだわらず、「おっぱいでごまかす」のは減らしていきましょう。

 時間や回数は、真面目に難しく考えすぎると大変です。1回の離乳食はまだ量が多くないので、おっぱいの回数は思い切っては減らないですよね。育児書に書いてあるといっても必ずしもそうなるとは限らないので、厳密に時間にこだわらなくてもいいと思います。発育的に見て、飲みすぎて太りすぎが心配、という感じでなければ、理想は6回かもしれませんが、8回あげてもいいと思います。
回数を減らしていきましょうといわれる理由には、お子さんが8か月とか10か月とかになって、他の赤ちゃんといっしょの場で遊ぶ機会が多くなったときに、自分にとって嫌なこと、不安なことがあったときに、すぐおっぱいを求めてしまう、おっぱいを飲んでごまかしてしまうようになってしまうから、ということがあるんです。
ママには、嫌なことがあって泣いて戻ってきたら、まず気持ちを受け止めてあげて、「さあ、もう一回行っておいで」と後押ししてあげる、という形での安全基地になっていってほしいので、そういう意味で、「泣いたからおっぱい」ではなくて、泣いたらちょっと外へ出て、気分をごまかしてみるといった対応もしていくとよいと思います。
 たとえば今日は、ここに遊びに来てから1時間半ぐらい経つけれど、泣いていないですよね。赤ちゃんは、ヒマだから泣くということもあるんです。そこでママがとりあえずおっぱいをあげちゃうと、赤ちゃんもなんとなく満足してしまうのと、胃袋にも半端にものが入って落ち着いてしまう、というくり返しになるので、どんどん遊びに連れ出してあげることを考えてください。気が紛れるので、意識的にがんばってやらなくても間隔があくようになってくるかもしれないですね。(中西)

Q.1日に8回くらい授乳しています。6か月になるので、5回くらいに回数を減らさないといけないですか。(6か月女の子)

 朝、離乳食を1回摂って、日に8回から10回授乳をしています。育児の本では、6か月の授乳は5回か6回が適当だとあります。減らさなければいけないですか。(6か月女の子)

 

A.多すぎることはありませんが、離乳食を進めていく上でゆっくり減らしていきましょう。

 6か月で5回というと、1回に140cc~160cc母乳が出ていることになります。乳腺が細くて持続力がないような場合は70cc~80ccくらいしか出ません。その場合、回数が倍になりますから、8~10回というのも特に多すぎることはありません。
 1回の離乳食で食べる量が増えてくると、そこで1回授乳が減ります。離乳食になじんだ頃に2回食になり、さらに3回食になっていきます。そのなかで、少しずつ食べる量が増えるのに比例して、授乳の回数を減らしていければよいと思います。
 母乳の回数を増やすと離乳食が進みません。お腹がすかないため遊び食べをしたり、食事に興味を持たないこともあります。それがお母さんのストレスになることがありますから、おなかがすいているタイミングで離乳食を食べさせるなどして、母乳をゆっくり減らしていく工夫をしてみてください。 (中西)

Q.授乳間隔は守るべきですか。(7か月女の子)

 授乳間隔を4時間と決めています。4時間たったら大泣きしていなくても、あげていますが、お腹がすいて泣くまで待ったほうがいいのでしょうか。混合なので毎回、母乳にミルクを足しています。

 

A.間隔を守っても、待たせてもどちらでもいいと思います。

 間隔が空いた方が、胃袋の伸縮(縮んだり膨らんだり)は大きくなります。胃が大きくなると1回に飲む量も増えます。赤ちゃんが訴えるまで待つスタイルでも、間隔を守るスタイルでもどちらでもいいと思います。間隔を空けすぎたら、その月齢なら自分から泣いて訴えてくるので大丈夫です。(中西)

 
授乳スタイル
Q.ふたごを妊娠中です。授乳はどうしたらいいですか。(妊娠中、上に1歳6か月女の子)

 妊娠中で上に1歳6か月の女の子がいます。2歳になる頃にふたごを出産予定です。2歳児を抱えながらのふたご、赤ちゃん返りなど、どうなるか心配です。授乳の仕方はどうしたらいいですか。

 

A.赤ちゃんを両脇に抱えてあげるダブル授乳という方法があります。

 片方ずつおっぱいをあげると、ママはずーっとエンドレスで授乳をしている感じですが、両方で同時にあげると、授乳にかける時間が短くて済むので、私はこの方法をお伝えすることが多いです。ただ、おっぱいが出るまで、軌道に乗るまでが難しいです。おっぱいがふたり分出るまでの間は、例えば、ひとりあげている間、もう一人はミルクをあげるにしても同時にあげます。抱きながら哺乳瓶であげるのがもちろん理想ですが、「ママ、見ているよ」と言いながら、哺乳瓶をタオルかなにかでおさえて飲ませる方法があります。
 とくに上の子に時間をかけてあげたいと思うので、ふたりで同時に飲む時間を作っていくと、ママが動ける時間が作れます。2歳はイヤイヤ期も入ってくるし、かまって欲しい時期になります。上の子をメインにしつつも、下のふたりが大変だと思うので、授乳はダブル授乳で乗り越えていけるかと思います。
 ぜひ、産後ケアセンター桜新町をご利用ください。1週間利用して、アドバイスをもらうと、うまく軌道にのれることがあります。(岩佐)

 

A.おっぱいはふたつありますね。ふたつあるということはふたり一緒に授乳できるということですよね。がんばってください。(中園)



Q.2か月後に復職予定です。夜中の授乳について悩んでいます。(7か月女の子)

 7か月の赤ちゃんです。今は、3時間ごとに授乳をし、夜中も必ず2回起きて授乳をしています。2か月後に復職予定です。仕事が始まったら、夜の授乳で寝不足になるので、自分の体力がもつか不安です。上の子(女の子)のときは、1歳6か月での復職だったので、わたしも満足して母乳育児を終えられました。この子は復職の時点で9か月。断乳した方がいいのか、するのならベストのタイミングを教えてください。

 

A.夜中は授乳をせずに、トントントンとしてみましょう。

 夜中にしっかりと目が覚めてしまって、おっぱいを欲しがる子なのか、それともふにゃふにゃっと起きた状態でママがおっぱいをあげているのかによっても、対応は違ってきます。ふにゃふにゃと半分寝ているときは、授乳をせずに、トントントンとしてみてください。夜はおっぱいを飲まないと寝ないという思いがなんとなくありますね。トントンとすると、お子さんもおっぱいじゃなくても寝るようになってくるんですね。「夜間断乳」と言われていますが、夜中に授乳しているママにもおすすめです。おっぱいをあげずにトントンでごまかしていくと、夜中の授乳がなくなっていきます。
 保育園という違う環境に入る赤ちゃんやお子さんは、ちょっとしたストレスを抱えることになります。「おかえり」「ただいま」と言っておっぱいをあげる時間というのは、赤ちゃんにとってハッピーな時間。完全に断乳してしまうのではなく、まずは夜間断乳をして、保育園に慣れたかなという時期に断乳ができるとよいかなと思います。(岩佐)

Q.保育園は母乳をあげられず、ミルクのみです。(3か月男の子)

 ミルクは飲ませたことがありません。7か月で保育園に入ったら、ミルクを飲んでくれるか心配です。

 

A.ミルクの練習としてパパにミルクをあげてもらいましょう。

 ミルクの練習をするときに、ママがあげるミルクは飲まない赤ちゃんがいます。ママというおっぱいのニオイがする人が、どうしてミルクをくれるんだろうって不思議なのかもしれませんね。そんなときは、パパにあげてもらいましょう。入園までまだ4か月あるので、まずは1週間に1回とか、2~3日に1回パパにミルクをあげてもらうところから始めてみてはどうでしょうか。赤ちゃんが哺乳びんを嫌がるようなら、カップでもいいんです。入園が7か月なら、ストローという方法もあります。ゆっくりと家でも工夫を始めてみましょう。
 でも、保育園はどんなケースでも対応してくれるので、無理してミルクの練習をすることはないかなと思います。(岩佐)

 
吐きもどし
Q.おっぱいを吐くのが気になります。(5か月男の子)

 5か月で体重は8キロ弱。おっぱいのあと、いまだにけっこうな量を吐きます。おっぱいを飲むときは3時間くらい飲んでいることもあります。満足するまで絶対離してくれません。飲みすぎだから吐くんですか。

 

A.飲みすぎちゃうタイプの子っています。

 大きく育っているところからみて、おっぱいの飲み過ぎかもしれないですね。満足するまでは飲んでしまうタイプだそうですが、時間を早めに切り上げられるときは切り上げるようにしてみるといいと思います。
私も2人目の子はおっぱいを飲みすぎるタイプで、8か月くらいまで吐いていました。小児科の先生が言うには、噴門の括約筋が弱いこともあるのだそうです。そのうち吐かなくなると言われたので、あまり気にせずに過ごしました。
溢乳すると胃液が混ざります。胃液は苦いから、だんだん吐くのがいやになり、赤ちゃんが自分で飲む量を調整することを学んでいきます。体が小さければ心配ですが、しっかり大きいので大丈夫でしょう。(岩佐)

Q.初めて飲んだ母乳を大量に戻しました。大丈夫でしょうか。(10か月女の子)

  今朝、起きたら大量に母乳を吐いていました。水分補給が大事だと聞いたので、母乳をあげたら、また大量に戻してしまいました。そのあとは戻していないので、大丈夫かなとは思うのですが、水分補給はどうすればよいのでしょうか。

 

A.戻しても元気なら大丈夫です。ノロウイルスではないか、赤ちゃんの様子をよく見て。

 おっぱいを飲み過ぎて大量に戻すのは問題ないです。時期的にノロウイルスなども流行っていますので、「吐く回数はどうか」「吐く量はどうか」「下痢はしていないか」ということを見ることが大事です。「吐いたあと、元気でした」ということですので、赤ちゃんの観察もよくされていていいと思います。
 ノロウイルスの場合はどんどん吐き戻します。その場合は赤ちゃんも元気がなくなり、グタっとしてしまいます。赤ちゃんの様子を見て、元気だし、おっぱいも欲しがるようなら大丈夫です。ノロウイルスによる吐き戻しの場合は、ウンチも下痢のような状態になります。頻繁に回数も増えます。吐いたものを拭いたら、塩素系のもので処分するというのが大事です。もしかしたらウイルス性の風邪ということがありますので、戻したから簡単にピュピュっと拭くのと、大量に吐いたときは処理の仕方がちょっと変わるというのを覚えておいてください。(岩佐)

 

A.ノロウイルスかどうかはわからないときは素手で後処理をしないことが大事です。

 ノロウイルスの場合は目に見えないから、どこから来るかわからない。素手で触ると、ママもかかってしまいます。処理には、次亜塩素酸ソーダのもの、ミルトンやハイターなどが有効です。ママは手袋をして、マスクをします。塩素系のものに浸した布などで拭き取ります。鼻から吸い込まない、触らないようにして処理することが大事なんです。
 お子さんが吐く、下痢をする、なんか様子がおかしい、というときは、すぐ手袋をして、吐いたものはハイターなどを湿らせた布で、拭き取り、ビニールの袋に入れて、お洋服も捨てる、くらいの覚悟でないと家族みんながうつってしまいます。今はそれに注意しなければいけませんよね。(中園)

 
おっぱいトラブル
Q.乳腺頭でおっぱいがよく出ていないと言われました。(7か月男の子)

  おととい病院で、乳腺頭という乳腺炎の仲間で、おっぱいの先だけ傷がついていて、おっぱいがよく出ていないと言われました。おっぱいにしこりができていて、病院で二人がかりでケアしてもらったのですが、しこりが解消できませんでした。1週間後にまた病院に行くことになるのですが、それまでのケアをどうしたらいいですか。

 

A.しこりに赤ちゃんの下唇があたる授乳体勢を。「キャベツ湿布」も試してみて。

 しこりのある乳腺からおっぱいが出ていないんですね。しこりは、赤ちゃんにひたすらおっぱいを飲んでもらうと解消しやすくなります。
そのときに、赤ちゃんは下唇に一番圧がかかるので、下唇をしこりがある場所に持っていくといいんです。たとえばですが、添い乳の逆バージョンで、ママが赤ちゃんの上にまたがるようにして寝て、赤ちゃんの下唇がしこりの場所にくるようにします。難しい場合は、ベッドの上に赤ちゃんを寝かせて、ママがよつんばいになるかっこうで飲ませます。
私もおっぱいケアをしていますが、赤ちゃんの力はたくさん借ります。吸ってもらって少しだけ道を通したら、あとは家を訪問してくれる助産師さんに来てもらって解決する、という方法がいいかもしれませんね。保健所には出張してくれる助産師リストがあるので、聞いてみてはどうでしょうか。また、産後ケアセンターにもおっぱい外来があります。
あと、しこりが気になって手でさわってしまいがちですが、あまり刺激しない方がいいです。おっぱいを飲ませるときも、固いところの上を抑えるのはいいですが、揉んでしまうと乳腺そのものが反応してしまいます。ついつい触ってしまうときは、キャベツ湿布といって、キャベツの葉を水にぬらして貼っておくといいですよ。生のキャベツを水に浸して、しなっとしたら随時交換していきます。しこりの度合いで、すごく熱をもっているような場合には、楽になります。イモ湿布もいいです。
それから、しこりがあるときにはママが摂取するカロリーを落としたほうがいいですね。赤ちゃんの栄養のためと思って、すごく食べ過ぎるママがいるので、心当たりがあるようなら、脂肪分の多い食事を見直すなど、気をつけるとよいと思います。(岩佐)

Q.夜中、おっぱいが石のように固くなります。(3か月女の子)

 夜11時に寝かせると朝8時ころまで起きません。夜の授乳をしないので、おっぱいが固くなり、出方が悪くなってしまいました。3時間ごとに起きて、搾乳した方がいいのでしょうか。

 

A.基本的には搾乳はしなくて大丈夫です

 赤ちゃんがいっぱい寝てくれてうらやましいと思うママもいっぱいいると思います。
 ただ、岩のように固くなって痛いときは、「圧抜き」と言って、寝たままタオルを当て、両方のおっぱいを中央にぐっと寄せるようにして、手のひらでおっぱい全体を包み込むように圧迫してこぼれてくる分だけ搾り、少し圧を抜くと楽になると思います。搾りすぎるといっぱい出てくるので、基本的には放っておいていいです。まだ3か月なので、夜の授乳が減ると、おっぱいの分泌がぐっと減る人もいます。
 朝までずっと寝続けているうちにおっぱいの量が減ったなと思ったときには、夜中に1回か2回起こして飲んでもらうだけで、また湧いてきます。そこを目安に考えてみてください。(岩佐)

 
卒乳
Q.1歳過ぎておっぱいに執着するようになりました。(1歳1か月女の子)

 ご飯もよく食べるし、夜もぐっすり寝るし、おっぱいの回数も2回くらいまでに減り卒乳も間近だったのに、1歳過ぎてから、始終おっぱいを欲しがるようになり、1日10回以上になってきました。夜中も起きるようになって、お茶を飲ませ、抱っこしても、おっぱいを飲みたがるので、最後は根負けして、あげてしまいます。月齢が上がるにしたがって、どんどんひどくなったらと心配です。

 

A.「次にあげるから」で、まずは昼間の回数を減らしてみましょう。

 ママがおっぱいをやめようかなと思うと、急に飲み出すことがよくあります。「おっぱいをやめようと思ったのに、回数が増えちゃって」という人は本当に多いです。とはいえ1日10回はちょっと多いので、まずは昼間のおっぱいの回数を減らしていくようにしてみましょう。他の人がいるときに「今はやめて、あとにしよう」と言ってみるとか、「次はあげるから、今はお茶にしよう」とか。そして次は必ずおっぱいをあげるのが大事です。よくわかって行動をしているお子さんなので「今、我慢したら、次はくれるんだ」と学習をすると、夜も変わってきます。
お子さんによってですが、ママが本当にやめたいと思うと、急に執着することはあります。ママは「あなたに付き合うわ」くらいの態度で、「飲みたいだけ飲むのよ」とことばにも出してあげるといい場合もあります。「○○ちゃんがやめたいと思ったときに、やめるのよ」という声かけもあえてするんです。そうすると、だんだん落ち着いてくるかもしれません。試してみてください。(岩佐)

Q.1歳くらいで卒乳する人が多いのは、栄養的なことが理由ですか。(6か月男の子)

周りのママたちのお話を聞いているとみんな1歳くらいで卒乳するのですが、栄養的なことが理由ですか。おっぱいを飲んでいて、ご飯をあまり食べないのはだめなのでしょうか。

 

A.おっぱいの成分は変わりませんが、1歳を過ぎたらエネルギー源をご飯に。

 おっぱいの栄養についてですが、調査では栄養は変わらないという結果が出ています。2歳のママも1歳のママも6か月のママも、おっぱいの成分そのものは変わらなかったんです。確かに昔は1歳になったら卒業、自立してお別れだと言われていましたね。でも今は2歳だと言われています。
 1歳で卒乳する必要はありませんが、おっぱいだけだとどうしても成長がゆるやかになることが多いので、ご飯をメインにしていく工夫が必要です。おっぱいをメインに飲む子は、遊んでおなかがすいたときに、すぐおっぱいではなく、まずご飯を食べさせるようにします。おっぱいは食後のデザートという感覚にしていけるといいと思います。
1歳になってもおっぱいだけ飲む子でも、成長がよければいいんです。でも、成長がよくない、笑顔が少ない、動きが少ないなどがあるなら、きっとパワーがわかないんでしょうね。ハイハイまではできても、1歳になってもそれから先が進まない、というような場合には、エネルギー源をご飯にすると変わってきます。(岩佐)

Q.おっぱいは何歳までであげてもいいのですか。(10か月女の子)

 子どもには、何歳くらいまでおっぱいをあげ続けてもいいものなんですか。おっぱいが出るかどうかの問題もありますが、おっぱいをあげることで自分の体調が悪くなったり、栄養がとられて貧血になるようなことはないですか。

 

A.ママの気持ちも大切に。

 私がおっぱいケアをさせていただいたなかでは、3歳3か月まで飲ませた方がいました。働いているママで、スキンシップをとりたいということで、夜だけのおっぱいを3歳3か月まで続けました。おっぱいは飲めば出るシステムなんです。ママの体調に関しては、1日に1、2回程度なら、水分は摂った方がいいですが、関係ないように思います。
 実はそのママは1歳半で1回卒乳にトライしたんです。そうしたら赤ちゃんが大泣きして、本当にやめるべきか悩んだんですね。「ママはどうしたいの?」と聞いたら「私はやめたくない」と言ったので、「じゃあ、やめなくていいんじゃないの」と言ったんです。
 次は2歳でやめようと思ったのですが、その直前に仕事をスタートすることになりました。保育園に預けて、帰ってきておっぱいをあげるときに、ママがすごく幸せだったんですって。それでママ自身が「赤ちゃんと自分が納得するまで吸わせたい」と言って3歳3か月になったんです。
最後はママが「バイバイするよ」と言ったら「バイバーイ」と言って卒業したそうです。ママは「うちの子、おっぱいに“ありがとう”も言ってくれるんですよ」と言っていました。こんな理想的な終わり方もあるんだなあ、と思いました。(岩佐)


* 2歳までおっぱいをあげていたTくんママのお話 *

子どもが自分で「やめる」を決断する、それってすごいと思う

 私は子どもが2歳になる前まであげていました。病気で薬を飲み、手術をしなければならず、やむなく断乳ましたが、飲みたいという限り飲ませたいと思っていました。お母さんが「つらい、もう嫌だ」というのでなければ、いつまであげてもいいかなと思っています。友人は2か月の赤ちゃんと3歳半のお子さんがいますが、3歳半の子もおっぱいを飲んでいます。子どもが生まれて初めて何かを「やめる」決断をするのが、おっぱいかもしれない。それができるというのはすごいことだし、きっとそこですごく成長できますよね。あれだけおっぱいなしでは眠れなかった子が、今は「おっぱい飲む?」と聞いても「大丈夫」と言える。それはすごいことなので、そこをたくさんほめてあげました。 おっぱいをやめるときには、逆に私のほうがつらかったです。私が薬を飲んでいるから、もう絶対飲ませたらいけない。「ごめんね。今おっぱいを飲んだらいけない。だめなんだよ」と言って泣きはらしました。

Q.「大きいのに恥ずかしいよ」は禁句ですか。(6か月男の子)

 おっぱいをやめるとき、「こんな大きくなったから、おっぱい飲むと恥ずかしいんだよ」という発言はしないほうがいいですよね。

 

A.「納得するまで飲んで」と言ってあげたいですね。

 そうですね。「恥ずかしい」というより、逆に「納得するまで飲んで。ママも幸せよ」と言ってあげたいですね。むしろおばあちゃんなどが、「こんなに大きくなっても飲んで……」と言うかもしれないけれど、「ううん、私とこの子はこれでいいの」と言えば、子どもも「ぼくはこれでいいんだ」と思って納得します。
 自分からおっぱいにバイバイした子は意外と強いんです。次の子が生まれるとおっぱいを欲しがることがありますが、欲しがったらあげていいんです。納得せずに終わった子は執着します。次の子を妊娠中でも、赤ちゃんに普通におっぱいあげたくらいではお腹の子を流産することはありません。おっぱいをあげていてお腹の子を流産した人は、自分を責めるかもしれないけれど、医学的には、それで流れるようならもともとかなり弱い子だったのだと言えると思います。(岩佐)

Q.添い乳をやめたら大泣き。これでいいのでしょうか。(11か月女の子)

 1歳くらいで卒乳したくて、寝る前の添い乳をやめて寝かしつけを始めました。毎日1時間くらい大泣きして疲れ果てて寝ています。おっぱいは朝と午後の2時くらいにあげて、夜中は1回か2回くらいあげるくらいです。夕飯のあとお風呂に入り、歯を磨き、「これから寝る部屋に行こうね」と言って寝室で絵本を読んで、7時半頃「もう寝ようね」と小さい電気だけにします。私が横になると、ハイハイでどこかへ行ってしまって、「帰っておいで」と横に寝かせると泣きはじめるんです。おっぱいに向かってくるわけでもなく、大泣きしているんです。「3日くらい経つとくれないんだとわかって、寝るようになるよ」と友だちから聞いたのですが、果たしてこれでいいのかわからないです。

 

A.母子ともに心の準備ができる「卒乳カレンダー」がおすすめです。

 ママ自身が1歳で卒乳したいとはっきりとしているんですね。第2子のことを考えて、1歳までにと決めているんだったら、それはそれでいいと思います。
確かに寝かしつけのおっぱいをやめていくと、おっぱい離れはしやすいですよね。生活のリズムも理想的だし、添い乳をやめて、歯みがきもして、絵本も読んで、電気も消してと、やることはちゃんとやっているので、あとは慣れるのを待つしかないのかもしれません。「この本を読むとよく寝られる」という好きな本を見つけられるといちばんいいんですよね。
 もしも、すごくおっぱいが好きで、欲しい様子であれば、もう少し時期を延ばすのもひとつの手だと思います。ただ寝かしつけのおっぱいは外していくに越したことはないので、ママもいっしょになって寝てしまう日があってもいいですね。たぶん慣れてくれると思いますよ。
 いきなりおっぱいをやめるのは赤ちゃんもかわいそうなので、「卒乳カレンダー」をつけることをおすすめしています。「この日におっぱいとバイバイしようね」と言って、おっぱいをやめる日に花印をカレンダーにつけておきます。そして毎日寝る前には、「今日は終わったね」とシールをつけていきながら、花印の日に向かっていくと、どんな赤ちゃんでも心の準備ができるんです。
最後の日は、朝が最後と決めたら、涙、涙で1回飲ませます。私も最後の日はいっぱい泣きました。最後のときに「今日が終わりだよ」といってしっかり飲ませます。子どもに「ありがとう」も言ってもらいます。それがすんだら、その後欲しがっても、「ばいばいしたよね、おりこうだったね」と。でも3日くらいは大泣きする子もめずらしくないですけどね。
 ママは近くにいて、寝るお部屋を別にする人もいます。1週間前からパパと寝る練習をして、翌日が休日という日を狙って、その日はパパと寝る。日中も「ママ飲ませて」とくるから、日中はママ自身が外に出かける。ママに執着するならパパの出番なんです。
 おっぱいもパンパンになるので、おっぱいを冷やす、食べる量をぐっと減らすなど、おっぱいが張らないような対処は必要です。パンパンに張っても、しぼるとどんどんおっぱいがつくられるので、しぼりすぎないのがコツです。がんばってくださいね。(岩佐)

Q.夜泣きがつらいので、卒乳したいです。(10か月女の子)

 母に「1歳から1歳半に卒乳させるのがいいと思う」と言われ、私も2人目を産みたいので、できれば早めにすんなりやめられるといいなと思っています。夜中にひどい時は4、5回も起きるんです。体力的にもきついので、おっぱいをやめて朝まで寝てもらえたらいいなと。
 それに、おっぱいをひっぱりながら飲むので、血豆になって、眠いし痛いんです。歯が生えているので噛まれると痛いですよね。顔を見て「お母さん痛いよ」と何度言っても、やっぱりまだわからない。1歳半で仕事に復帰する予定なので、それまでに徐々に減らしていきたいです。

 

A.ママが納得して卒乳するなら、夜のおっぱいから少しずつ。

 卒乳については、周りも自分も卒乳をしたいのであれば、いつでもいいと思いますが、おっぱいが出ているなら、1歳まではあげてほしいですね。ママのなかで「ずっとあげたい」と思っていた人が、周りに言われたからという理由でやめると後悔が残ります。お子さんが自分の足でしっかり歩けるというのは大事なので、1歳でつかまり立ちくらいなら、もう少し時期を伸ばしてあげるのを配慮してあげたほうがいいですね。
 卒乳するにあたっては、少しずつ減らしていったほうがお互いのためにやりやすいです。例えば日中3、4回飲ませているのを2回にしていく。夜も今5回くらい飲ませているのなら、1回くらいはトントン。次は飲ませ、その次はトントンで寝かせる形でやっていくとだんだん習慣もついていってくれます。
 おっぱいをかまれた瞬間、鼻つまんで「ダメよ」と教えてあげると、それがダメというサインになっていきます。本当は飲みたくて吸っているんだから、「ママだめだから絶対やめてね」って優しい顔じゃなく真顔で言って、「どうぞ」とあげる。そうすると少しずつ覚えていきますよ。
 まずは寝かしつけの添い乳をやめて、飲む時間は飲む時間、寝る時間はお布団で寝るようにし、本を読んだりした後、薄明りにして「ネンネだよ」と教えていきます。赤ちゃんはすぐにできるようになります。みんな「できないよ」と思いがちですが、はじめはたくさん泣いても、長い子でも1週間くらいで慣れます。枕元にマグマグを置いてお水を飲ませるのもいいです。
 すぐに起きてしまうお子さんには、「ママも何度も起きるのはつらいから、いっぺんにしっかり飲んで。お願いね」とお願いをしてみると、意外にママのことばって効果があるんですよ。2時間しっかり寝てから起きたら、「いっぱい寝てくれてありがとう。またいっぱい飲んで寝てね」とお願いしていくと、変わっていく部分があるかもしれません。
 卒乳すれば朝までずっと寝てくれるかというと、そうともかぎらないんですよ。ほとんどの子は寝てくれるようになりますが、夜中に起きる子もいます。そのときはお茶でごまかして、昼間の活動量を増やします。(岩佐)

Q.卒乳したいのですが、夜中の添い乳の習慣がやめられません。(1歳1か月女の子)

 おっぱいが大好きで、夜、1、2時間おきに起きて飲むような状況が続いていました。やっと最近、3時間くらい間隔が開くようになりましたが、卒乳させたい気持ちがあります。あまりにひんぱんに飲むのと、夜起きるので私が体調を崩して、風邪が1か月治らないとか、乳腺炎になってしまったりしています。夜寝る前だけ飲ませて、夜中は起きても水か抱っこでごまかし、昼はおやつの代わりにおっぱいぐらいにしていきたいと思うのですが。

 

A.おっぱいはおっぱい、寝かしつけは寝かしつけと分けていきたい時期です。

 ママはよくわかっていらっしゃるので、そのような方向に少しずつ近づけていきたいですね。夜じゅう、10時間ぐらい通して寝てくれれば一番ハッピーですが、最初はなかなかそうはいかないと思います。おっぱいを飲ませて寝たら、次に起きたら背中をトントンするとかお茶を飲ませるとかでごまかして寝かせて、次に起きたらおっぱいをあげる、という1回飛ばしの形に第一段階としてはもっていき、それが軌道にのっていったら、夜中じゅうお茶やトントンにしていくと、意外と起きなくなっていく子も多いです。
大変なときにはママ一人でがんばらず、パパの手も借りて、夜中のトントンがしんどかったら、パパに「タッチするわ」と言ってお休みの日にはがんばってもらうようにして、ママも休息をとってください。1か月間も風邪が長引くというのは体力が落ちている証拠。少しママも休めるように工夫をしてみてください。
また、添い乳についてですが、考え方はいろいろあってよいと思いますが、そろそろおっぱいで寝かしつけというよりも、おっぱいは飲ませて、寝かしつけるときは、たとえば、絵本を読むなど他の方法で寝かしつけるというふうに切り替えてもいい時期だと思います。そうすると、寝かしつけもパパにお願いできるようになって、とても楽になります。
部屋を少し暗くする、好きな音楽を流してあげる、寝る前に読む本を決めるというように、ねんねの前のお約束を決めていくのもひとつの手です。(岩佐)

Q.卒乳とは、哺乳瓶のミルクもやめることですか。(11か月女の子)

 母乳をやめたあと、哺乳瓶のミルクをあげていいのか、それとも哺乳瓶のミルクもやめることが卒乳なのか、そのあたりがわかりません。うちの娘は夜全然寝ないので、少しでも長く寝てほしくて、夜中にミルクをあげています。それでも3時間も寝てくれません。おっぱいもミルクもやめなければいけないのであれば、どうすればいいのかと思っています。昼間はフォローアップミルクを1日2回飲んでいます。

 

A.卒乳を急がなくてもいい。お母さんが後悔しないほうを選んでください。

 よく寝かせたいという目的であれば、まだ11か月で離乳食からだけでは栄養が完全に摂りきれていないので、フォローアップミルクを併用してもよいでしょう。時期が来ておっぱいをしっかり卒業すると、よく寝るようになるお子さんはいます。
ただし、それは赤ちゃんが選択することなので、やってみないとわかりません。ママが後悔しないほうを選んでください。もし夜のおっぱいをやめて、それで結局寝なかったということになったときに、すごく後悔がわいてくるなら、卒乳はまだ先に延ばしてもいいと思います。
おっぱいをやめてからも、哺乳瓶は使っていてもかまいません。でも1歳を過ぎたら、昼間はコップで飲む練習をしてもいいと思います。また、紙パックの飲料は、押すとストローからピュッと飲み物が飛び出しますから、ちょっとママが押してあげて、それでストローの飲み方を教えてあげることもできます。ただ、ストローでミルクというのは、あまりおすすめはしません。コップのほうがいいかなと思います。(中西)

Q.そろそろおっぱいでの寝かしつけをやめたいです。(1歳1か月女の子)

1歳1か月です。いまだにおっぱいで寝かしつけしています。夜も何度か起きるので、おっぱいをあげています。やっとご飯を食べはじめるようになり、昼間の授乳回数もようやく減ってきました。そろそろ夜もやめたいなと思っています。どうやってやめたらよいですか。

 

A.ママと赤ちゃんでやめる時期を考えていただいていいと思います。

 夜、おっぱいで寝かしつけるのをやめることはできるんです。例えば、おっぱいを飲ませて抱っこもしたら、寝かしつけのときに、おっぱいを飲ませたまま寝かすのではなく、お布団で「寝る時間なんだよ」と言って絵本を読んであげたり、トントンしてあげます。そうすると、「おっぱいがなくても寝られるんだ」という体験ができるんです。ママも少し楽になって、母乳をもう少し続けようかなという気持ちになる方が多いんですね。
 「もう十分、おっぱいはあげた」と思うのであれば、卒乳にもっていってもいいと思いますし、お子さんがおっぱいが大好きなら、もうちょっと飲ませてあげてもいいと思います。(岩佐)

Q.急に卒乳しても大丈夫ですか。(1歳1か月女の子)

  卒乳すると決めたら、すぐにきっぱりやめても大丈夫ですか。たぶん、すごく泣くと思うんですが。

 

A.泣き続けられても耐える覚悟が必要です。

 「もう、やってられない!」と卒乳する方もいますから、できないことではありません。ただ、3日間くらいは本当に泣くので、それを覚悟の上で卒乳するなら大丈夫です。例えば、その時にパパがいたら、夜ドライブに連れていってもらうとか、おばあちゃんに手助けしてもらう、などがないと、ママが大変だと思います。
ママが本当に今すぐやめたい!という思いがあるのでなければ、赤ちゃんのことを考えたら、ゆっくりでもいいのかなと思いますね。(岩佐)

Q.卒乳がしやすい季節はありますか。(1歳1か月男の子)

 これから真冬になりますが、卒乳の時期としてはどうでしょう。

 

A.春・秋が卒乳しやすいと言われることがあります。

 秋は、冬になる前の時期、春は、暖かくなって開放的なファッションになる前に、という意味ですね。冬もたくさん厚着をするので、胸元が開けにくく、お子さんが自分の方からママのおっぱいを出して吸ったりしづらいですね。だからおっぱいをやめやすいかなと思います。
 また、冬は寒くて血管が収縮しますので、乳腺も若干その影響を受けて分泌が少なくなり、暖かい時期のあふれ出るほどではなくなります。やめやすいかもしれません。(中西)

Q.自然に卒乳できたらいいな、と思っています。その間の母乳のケアの方法を教えてください。 (10か月男の子)

 今、朝と午後3時と夜の3回おっぱいをあげています。その間、おっぱいが張る時があります。搾乳したほうがいいでしょうか。

 

A.回数が減れば自然にフェードアウトできます。搾乳はおちょこ1杯程度で。

 1日3回の授乳で終わっているのですね。お母さんのおっぱいが終了モードになってくると、あまり出なくなってきます。そうすると、子どもがしびれをきらして卒乳することがあります。そんなふうになんとなくフェードアウトするような形がいいということですね。搾乳はぜずに、そのままがまんしていれば、分泌量がぐっと減ります。逆に搾乳すると体は今の量を作り続けようとします。でも張りすぎて重たいというのであれば、おちょこ1杯くらい搾乳して、少し楽になるくらい絞ってください。
 1歳半くらいで自然とおっぱいが出なくなることはよくあります。 (中西)

Q.夜中の授乳を卒業する方法は。(1歳0か月男の子)

 3回食で離乳食をしっかり食べていますが、おっぱいはまだ欲しいようです。歯が上3本、下3本生えてきて、夜中の授乳をやめたいのですが、抱っこするだけだとなかなか寝ません。おっぱいをあげるとすぐ寝るので、ついあげています。授乳は日に6、7回しています。

 

A.麦茶や白湯をあげる、とんとんで寝かしつける、などの方法があります。

 1日6、7回授乳をしているということは、おっぱいはかなり出ていますね。日中を含めておっぱいの回数を減らしていきながら、その代わり離乳食の量を増やして、しっかり腹持ちを良くしてあげるのがひとつの方法です。
 夜中はのどが渇いて起きるお子さんもいますから、夜中のおっぱいは麦茶や白湯にしてみるとか、とんとんで寝かしつける練習をしてみましょう。あとしばらく、がんばってください。(中西)

Q.夜3回くらい起きてしまいます。仕事復帰を控え、卒乳をどうすればよいですか。(8か月女の子)

 3か月後に保育園入園を予定しています。夜中に何度も起きるので、目の下にクマができているような気がします。質のよい眠りができていないのではないかと心配です。どうしたらよい睡眠を与えられますか。
 生活リズムは、朝7時に起きて、午前11時と夕方にそれぞれ1時間ほど、お昼寝をします。お昼寝が夜の睡眠に影響しているのでしょうか。
 入園後の断乳の仕方もどうしていけばよいでしょう。

 

A.夜の授乳から卒業していきましょう。

 朝7時に起きて、2回お昼寝をするというのは、理想的な形で、いいと思います。2時間くらい寝そうなときは、1時間に収めましょうか。明るくして、楽しい音楽を流したりテレビの力を借りたりして起こし、1回のお昼寝を1時間くらいにとどめます。
 このくらいの月齢の子が夜中に起きるのはよくあることで、ママが働くにあたってそれが不安というのもよくわかります。そのたびにおっぱいは大変だと思うので、寝かしつけもトントン、夜中もトントンというのを3、4日続けてみてください。大人の睡眠も、3時間周期ぐらいで深くなったり浅くなったりしていますから、トントンくらいなら、ママの睡眠の質が特に悪くなるということもないと思います。
 卒乳は保育園入園と同じタイミングにするのではなく、まずは夜間だけ卒乳し、保育園に慣れるまで、朝起きて「行ってきます」の前と、お迎え後「ただいま」のときというように、お子さんの心の支え、ママとの絆として続けてあげるとよいと思います。
 夜の授乳があるから卒乳したいというママは多いですが、働き始めてからも、夜間の卒乳がうまくいけば、そのままおっぱいを続けることもできます。ママもお子さんも、納得して卒乳できる時期に卒乳できるといいですね。(岩佐)

Q.4月に卒乳を考えています。何か悪い影響はありますか。(1歳0か月男の子)

 早めに卒乳をすると、子どもに我慢をさせてしまうなど悪影響があるのでは、と心配です。

 

A.決めた日に向けて、徐々に準備をしていきましょう。

 卒乳にはふた通りのやり方があって、「卒乳するまでいっぱい飲ませましょう」という考え方と、「卒乳するまで少しずつ回数を減らしましょう」という考え方があります。そこまでしか飲ませられないのだからいっぱい飲ませましょう、というのもわかるのですが、今までいっぱい飲んでいたのが、ある日突然切れるのは、赤ちゃんは理由がわからずつらいのではないかと思います。私は助産師経験20年ですが、それを考えたら、ゆっくりと減らしていって、赤ちゃんもお母さんも納得してやめられるほうがにいいのかなあと思います。
 4月には1歳4か月になっているということなので、4月のカレンダーなどに印をつけておいて、その頃になったらお子さんにも「このときにバイバイしようね」と話をして、最後の2、3日前くらいには「今まで飲んでくれてありがとうね」「おっぱいとバイバイだからたくさん飲んでね」というように、心の準備をしていけば、わかってくれる月齢になっていると思います。(岩佐)

 
そのほか
Q.おしゃぶりや哺乳瓶の乳首を嫌がります。(3か月女の子)

 もうすぐ4か月です。私がご飯を食べていると欲しそうな目でじーっと見て、口をもぐもぐします。完全母乳でおっぱいもよく飲みます。でも、いざスプーンや哺乳瓶の乳首で、お茶や水をあげても飲まないんです。手もしゃぶります。母乳しか与えてなかったから、スプーンや乳首などの人工的なものがダメなのか、いずれ飲むときが来るのか不安です。

 

A.離乳食の時期になれば方法はいろいろあるから心配しないで。

 食べているのを欲しそうに見るのは、離乳食に向けてのよい成長過程だと思います。でも今はまだ3か月ですし、本当にほしいサインかというとそうでもないようなので、母乳だけあげていてよい時期です。
 やはり、自然のままの乳首が柔らかくてあたたかくていいんですよね。いざ離乳食となれば、お母さんの手であげる、形を変えてカップにするなどいろいろなやり方があるから、今から心配しなくて、全く大丈夫ですよ。
 離乳食は舌の動きとすごく関係しています。舌を中に入れられる動き(食べ物を口のなかに送り込む動き)が伴わないと、離乳食はうまく進みません。おっぱいを飲むときの動きとは舌の使い方が違うんですね。だから、今スプーンを嫌がっていても大丈夫です。

 

A.(先輩ママから)2回食がはじまったら昼寝のリズムができました。

 今9か月ですが、うちも新生児から7か月くらいまでは本当に寝なくて、夜は寝るけど昼間はずっと起きている状態でした。お散歩しているときは寝るけれど、家では添い寝しても添い乳しても寝ませんでした。それが2回食になって朝と夜食べて、外で遊ばせるようにしたら、寝るようになりました。朝、離乳食いっぱい食べておっぱい飲んで寝る、あるいは昼遊んで、夕方寝ることもあります。それまでは私も寝られなくてという感じでした。(9か月の男の子ママ)

Q.上の子がおっぱいに嫉妬しているみたい。(6歳女の子、10か月女の子)

 上に6歳の子どもがいますが、その子がいまだに下の子におっぱいをあげているとまとわりついてきます。もう少しでおっぱいが終わるから10分だけ待ってと言うんですが、その10分が待てない。おっぱいも飲みたいというので、飲ませたことはありますが、「甘い」とか「おいしくない」とか、その日によって言う事が違います。
上の子のときは私が仕事復帰するため1歳3か月で無理やり卒乳させました。それが影響しているんでしょうか。

 

A.自分から「バイバイ」させてあげてください。

 以前、3人目の赤ちゃんのところへ、おっぱいトラブルのお世話に行ったことがあります。1人目の子のときはすんなり卒乳できたそうですが、2人目のお子さんは次の赤ちゃんを妊娠したために、「流産するかもしれない」と聞いて、おっぱいが大好きだったのに無理やり断乳したそうです。その子は3人目の赤ちゃんが生まれたときにまだ2歳足らずで、ママの上にのしかかってきたり、「おっぱいをあげるな」みたいな感じでやってきて、すごく荒れていました。
 そこで、「この子にもおっぱいをあげてみたら?」と提案し、その子にも「おっぱい、欲しい?」と聞いたところ、「うん」と言ってごっくん、ごっくんと飲み始めました。
 「きみがおっぱいを飲んで、満足したら、おっぱいにバイバイしようね」と言って飲ませていたら、それから1か月足らずで自分からバイバイできました。ですから6歳のお子さんにも、「飲んでみる?」と聞いてみてはどうでしょう。「もういらないと思ったときは、自分からバイバイと言ってね」と言ってあげてほしいですね。6歳なのにと思うかもしれませんが、やっぱりママのおっぱいって大好きなんですよ。意外と「まずい」とわかってくると「もういらない」となるので、やってみてください。(岩佐)

Q.母乳の冷凍の仕方を教えてください。(6か月女の子)

 

 

A.母乳パックを使いましょう。

 母乳パックというのがあります。それを使っていただくと真空になるので、雑菌が入らずに衛生的に保存ができます。ただ、数日後にパパに預けて外出するから、1回分搾っておこうかなというときには、哺乳びんにラップをして冷凍庫で保存しても大丈夫です。(岩佐)